
世田谷区奥沢の閑静な住宅地に建つ、オーナー住戸と7戸の賃貸住戸からなる共同住宅である。長く駐車場として使われてきた土地を、次の世代へ受け継いでいくための「土地承継レジデンス」として計画した。100年先まで残ることを目指し、構造は壁式鉄筋コンクリート造としている。
南北に細長い敷地に対し、建物の幅を間口の半分ほどに抑えて東西に余白をつくり、ビオトープや植栽を設けた。真っ直ぐに通した外廊下には設備シャフトを設け、給排水管やメーター、給湯器を集約することで、住戸内にパイプスペースを持たない計画としている。廊下からは道路への抜けと、隣地の緑が借景として広がる。
3階のオーナー住戸は、高さ制限のなかで天井高を抑えつつ、天窓によって明るさと開放感を確保した。オーナー自らが暮らし、管理することで、住人や地域とのつながりが生まれていく。長い時間と暮らしが重なり、この場所がまちの居場所として育っていくことを願っている。
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